身体の調子が悪い大きな原因が、デスクワークが増えたことや競争社会・ストレスです。でも、私達の力で今すぐにストレスの多い競争社会を変えることは難しい。出来ないことを悶々と考えていると余計に体調不良を起こします。
出来ないことはしょうがないとあきらめて出来ることからはじめましょう。今回は、呼吸法の改善についてご紹介いたします。
パソコンを使ったデスワークが多いと、必要な運動量が足りなくなります。人間の身体は、内臓や肺・心臓を動かすインナーマッスルと大きな筋肉を動かすアウターマッスルと二つの筋肉があります。
農作業や炊事・洗濯などから解放されたことで筋肉や内臓の動きが少なくなったことを実感している方も多いことでしょう。未来人のように頭だけ大きくなり身体が退化するには数百年~数千年の時間が必要ですからね!
デスクワークで事務作業をしていると呼吸が浅い?
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空調の効いたオフィスでデザイナーやシステムエンジニアとして働く。企画や会社の買収を行う。これらは皆の憧れの職業の一つ。暑くもなく寒くもなく加湿器や除菌器まで装備しているオフィスもあるはず。
でも、そんな彼ら彼女たちは、肩こりや腰痛などをはじめ体調不良や心の病を抱えていることが多いのです。冒頭にお伝えしたように競争や成果を求められて疲弊している人もたくさん。
パソコンを操作している時や真剣にデザインやプログラムをしている自分を客観的に意識すると、「息を止めるように作業をしている」ことに気付くと思います。
短時間ならいいのですが、毎日、長い時間、このような浅い呼吸をしていてはいけません。
内臓や肺周辺の筋肉が使われなくなって固まってしまいます⇒血流が悪くなってこりや冷えが生じます。これが、一見、快適なオフィスで働くオフィスワーカーが体調不良になる原因の一つです。
解剖生理学 14話「呼吸のポイント」
こんな呼吸に要注意
- 息が浅く速い、弱い。
- 長く息を吐くことや吸うことができない
- お腹ではなく胸で呼吸をしている
- 鼻ではなく口で息をしている
一つ当てはまる人は、大体、全てに当てはまるでしょう。
人間のメインとなる呼吸器は鼻です。口で呼吸すると胸や肺周辺の筋肉しか動かずにお腹の内臓や筋肉を使いません。
つまり、代謝が悪くなり冷え性になるのです。人間の身体を温めているのは筋肉の活動と血液の循環です。
運動をすれば身体が温まり体調が良くなることはみなさんご存じのとおり。⇒忙しくてできない。運動が苦手。疲れてできない。運動が好きじゃないせいか続かない。
そう、分かってはいるけどできない・続かない人に意識して欲しいのが呼吸です。
鼻呼吸で内臓を動かそう
最近の健康ブームの一環として、様々な呼吸法が出てきています。
それらに共通している要素が「鼻呼吸」+「腹式呼吸」による深くて長い呼吸をすること
皆さん、深呼吸をしてみてください。まずは口からそして鼻から。するとそれぞれの特徴が分かってきます。
口呼吸:胸が大きく上下して瞬間的に大きく息を吸って吐きます。
鼻呼吸:お腹が大きく動いて長めに息を吸って吐きます。
そう、オフィスワーカーで身体があまり動かさない人にはこの「鼻呼吸」でお腹を動かすことが重要なポイントです。ただでさえ身体を動かさないのですから呼吸でお腹から動かしましょう。
ダイエット食品を食べて代謝が悪くなり元気もなく運動不足という悪循環に陥ってはいけません。
しっかりとお腹を呼吸により動かして代謝を良くして栄養のある食事を取れば体調不良も解消します。便秘や睡眠不足も解消しますよ。深呼吸する時は、「吸うことからではなくまず吐き出すこと、それから鼻から息を大きく吸ってください」。
主な腹式呼吸法
本気で取り組みたい方には腹式呼吸用マウスピースもある!
- ZEN呼吸法:白隠禅師が著した「呼吸法+丹田や体内をイメージする健康法」からイメージした椎名由紀先生の方法
- ストップ、口呼吸:口で呼吸するのは人間だけ
- トレーシーメソッド(呼吸法)のやり方:少し他とは違う呼吸方法。