日本人は、お風呂や温泉が大好きで、湯船にどっぷりと身体を沈めます。
熱い浴槽に、肩までつかって「ふぅーーー」と大きく息を吐く。
そこが温泉であれば、一息ついて周囲の景色を見渡してみると、春から夏は青葉、秋は紅葉、冬は雪景色と四季おりおりで移り変わる景色には、心身から癒されます。
湯船につかる文化
ところが、欧米では、お風呂に「つかる」ではなく、シャワーで「洗う」のが入浴(?)になってしまいます。
このお湯に「身体をつける=つかる」という文化は、日本独特のものです。
近年、肩までつかるのは、心臓に負担がかかるということで「半身浴」が勧められています。
特に女性の方は、半身浴でぬるめのお湯に長くつかることが健康に良いと思っているのではないでしょうか?
しかし、心臓に持病を持っている方、飲酒時、冬の寒い露天風呂などの状況は別にして、肩までつかることでかかる負担など、普段の仕事や人間関係によるストレスで心身にかかる負担より小さいものだと思います。
ダイエットや健康維持のため・冷え症改善のために半身浴を中心としている方は、あまり、細かいことを気にしすぎずに、たまにはどっぷりと肩までつかってみてください。
小さい頃、お母さんに肩までつかって十数えなさいと言われて育った方も多いのではないでしょうか?
※のぼぜないように、適度なところでお風呂から出てくださいね。
身体の中の骨が温まると、お風呂から出てもしばら温かさが持続しますので、まさに「身体の芯」から温まります。
肩こり・腰痛・冷え症などが良くなるかもしれません。
もちろん、入浴自体が健康に良いので半身浴も良い習慣です。
温泉の効能、湯治の文化
温泉は、温泉療法や温泉病院などがあるように、リウマチ・脳梗塞のリハビリなど様々な分野で利用が行われています。
現在では、病気の治療はもちろん、病気にならないように予防することの観点からも温泉の価値が見直されています。
日本の温泉地は湯治という言葉があるように、怪我や傷を癒す・農繁期の疲れを癒しに行くなど、古来より温泉が治療に使われていました。
関東では、武田信玄・上杉謙信・源頼朝が発見・隠し湯・傷を治した由来を持つ温泉がたくさんありますし、全国的には弘法大師や行基が発見したという温泉が数えきれない程あります。
おススメ温泉ベスト100
【草津温泉の湯畑】
温泉による身体への影響と効能
・身体が温まる
・水中の浮力で筋肉がゆるむ
・身体の調子を整える
・温泉の化学成分が吸収され薬理作用をもたらす
・精神的にリラックスできる
・仕事をしなくて良いため休息できる
・食生活の改善
・自然に触れ合うことで心身が変化する
秋田の玉川温泉、鳥取の三朝温泉などは、高い療養効果があるとして有名な温泉地です。
温泉マンガ「テルマエ・ロマエ」
温泉・古代ローマ・海外文化に興味がある方におススメの漫画が「ヤマザキマリ」氏の「テルマエ・ロマエ」
古代ローマの浴場設計家「ルシウス」が、平たい顔族(現代日本)にタイムスリップして、日本の温泉文化を吸収して古代ローマの浴場作りに斬新なアイデアを盛り込んでいくお話しです。
作者のヤマザキマリさんは、イタリア人の古代ローマ人マニアと結婚し海外在住していますが、その溢れんばかりの温泉愛と、漫画の合間に挟まれるエッセイは最高です。
イタリアのおば様珍道中や黄金風呂など面白い話が満載!
2012年公開を予定して、阿部寛・上戸彩主演で映画制作も決定しています。
ルシウスの真面目っぷりがどこまで再現されるか今から楽しみです。
テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX) | |
ヤマザキマリ |
エンターブレイン 2009-11-26
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