がんの放射線治療のパイオニアとして、そして「がん医療」に対して大いなる一石を投じた方が「近藤誠先生」です。
がんは切らずに治る。医者が患者を殺す。など過激な発言に対して賛成派・反対派双方から援護や攻撃を受けています。どちらの立場に立つにせよ一読の価値がある本を多数出版しています。
病院に行って検査をするとあなたは病気だと脅されてストレスを高め、手術や薬で身体を弱める結果になる!と衝撃の内容
代表的な著書:医者に殺されない47の心得
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近藤誠氏の代表的な本で、読みやすいためおすすめです。
テーマは、医療と薬を遠ざけて、元気に長生きする方法
古いエピソードですが、コロンビア・イスラエル・日本の例で、医者がストライキを起こした場合や医者にかからない村の生存率が上がった例なども紹介されています。
医療・製薬業界にとっては、頭の痛い内容です。しかし、患者側にとって、読んでおいた方がいい内容ではないでしょうか。もちろん、やや極論的な面もあるかもしれませんし真摯にがんや病気と闘っている医療業界の方もいらっしゃいます。しかし、公的保険・生命保険・製薬業界と巨大になりすぎた医療・健康業界が行き過ぎた面もあると思います。金に糸目をつけないから不老長寿の薬を探しに蓬莱の国に行かせた秦の始皇帝をほうふつとさせるのが現代の医療です。
近藤誠氏の主張の一部
- 病院によく行く人ほど、薬や治療で命を縮めやすい。
- 薬は毒物ですべてに副作用のリスクがある
- 大人がかかる病気はたいてい老化現象
- 高血圧の基準値は上がり続けている。
1998年:160/95(血圧水準の高/低)
2000年:140/90
2008年:130/80(メタボ健診)
1998年の降圧剤の売り上げは2000億円⇒基準値をあげて患者が増えたため2008年は一兆円超え - コラーゲンやグルコサミンは、お腹の中で消化されて分解されてしまい飲んでも意味がない
- チバ賞を受賞した青木久三博士日本人の高血圧症の98%以上は、塩は関係ない。
- 洗顔好きほど肌が荒れる。アトピーで悩んでいる人は、石鹸とシャンプーをやめてみてください
当サイトでも、高血圧基準や減塩の害などを掲載していますが、このことはあまり世間に知られていませんね。
がんに関する主張の一部
- ・がんは誤診が多い病気
- ・検査するほどがんもどきが見つかり手術だ抗がん剤だで寿命を縮める。
- ・命を奪わないがんは、「がんもどき」
- ・放置しても痛まないがんがある:胃がん・食道がん・肝臓がん・子宮がんなど
- ・切るとがんが暴れる。抗がん剤は猛毒で、がんのしこりを一時的に小さくするだけ
- ・乳がんは、乳腺症がほとんどで乳房を切り取る必要はない。
- ・子宮頚がんワクチンは無意味
元々、近藤誠氏は、がん治療が専門で、悪性か良性かの判断が難しく検査や手術をせずに放置することを奨めています。
もっとも放置すれば治ると主張しているわけではなく、手術や抗がん剤で治る・延命できたという医療を批判しています。本当のがんになったらどのような治療をしても治らないので手術や抗がん剤で闘うより放置しておいた方がより健康で長生きできるということが本当の主張内容です。
その根本にあるのが、病気や老化と無理に闘うことで、逆に身体全体がダメージを受けてしまう。それよりも老いや寿命を受け入れて、その分、充実した人生を送ろうという点です。
ここで紹介した内容は一部です、詳しく知りたい方はぜひ、本をお読みください。難しい医学書ではありませんので読みやすいと思います。
近藤誠氏の経歴
慶応大学医学部卒業。医師国家試験合格。2013年近藤誠がん研究所セカンドオピニオン外来を設立。
慶応大学医学部放射線科の助手として、がんの放射線治療に従事する。
米国ロスアラモスのパイ中間子施設で医師として働くが治療効果に見切りをつける。
1983年 慶応大学医学部講師に昇進し、乳がんにかかった実姉を乳房温存療法で治療
乳癌の乳房温存療法を進めるとともに、がんは手術や抗がん剤治療の方が心身にダメージを与え、生存率や健康を損なうと提唱。
がん・抗がん剤に関する参考情報
・近藤 誠 がん研究所:本記事のメイン、近藤氏が設立したがん研究所
・がん治療における抗がん剤:抗がん剤の詳しい解説や分類
・抗がん剤は延命治療:血液のがんは抗がん剤で治る例もありが多くの場合は延命:朝日新聞の医療サイト
・がん医療のタブー:近藤氏のインタビュー記事
・現在のガン治療の功罪について:梅澤充氏のブログ
・ノバルティスファーマ社の降圧剤:データ偽造問題、製薬会社が自社に有利なようにデータをねつ造していた疑惑
・がん領域における臨床試験の特徴(PDF):国立がんセンター福田治彦氏のレポート。有害事象と治療の因果関係の判断が困難。