低体温が病気になる原因だとの説があることをご存じじでしょうか?
また、日本人の平均体温が低下しており、36℃前後の人がほとんどです。もう少し高めの36.5~37.0℃の方が良いと言われていますが、この体温だと微熱があると感じる人の方が多いでしょう。
体温が下がると免疫力が低下してしまいます。ガン細胞は低い温度の方が活発化し、40℃以上になると死滅していく可能性が高まります。
筋力が低下して生じる問題
・身体の基礎代謝が下がります。
・体温が下がります。
・お腹の筋肉が衰えると腹圧が低下し下腹部に内臓が下がってしまいます。
筋力が低下して低体温になると、脂肪がつきやすい体、下腹部だけぽっこりと出るなど病気を呼び込む体になりやすい。
低体温化=筋力の低下が最大の原因
「筋力」をつけると病気は防げるの著者「石原結實氏」によると筋力の低下が低体温の最大の原因とのこと。筋肉は体内の発熱装置で、身体の各部位による発熱量は以下の通りです。
●体の発熱量(安静時)
・骨格筋:約22%
・肝臓:約20%
・脳:約18%
・心臓:約11%
・腎臓:約7%
・皮膚:約5%
・その他:約17%
出典:筋力をつけると病気は防げる、著者:石原結實、出版:廣済堂出版
骨格筋や心臓・肝臓などの筋肉がしっかりと働いてエネルギーを消費すれば基礎代謝が高くなり、体温が上昇します。
もちろん、脂肪の燃焼につながり身体も痩せてダイエットにもなるといいことばかり。
摂取カロリーの目安
一般的な成人の摂取カロリーの目安は、1800kcal~2200kcal前後です。
年齢を重ねるほど、基礎代謝量は減りますので、摂取するカロリーも少なくなります。また、男性の方が女性よりも身体が大きいため、摂取カロリーは多めになります。
以下の表は。男女、年代の違いによる摂取カロリーの目安です。
■ 男女別、年代別の摂取カロリーの目安
20代女性 | 1800~2800kcal | 20代男性 | 2250kcal~3550kcal |
30代女性 | 1750~2750kcal | 30代男性 | 2200kcal~3500kcal |
40代女性 | 1700~2700kcal | 40代男性 | 2150kcal~3400kcal |
体重や労働環境により必要カロリーは異なります。デスクワークと肉体労働とでは必要なカロリー量は1.5倍程度異なります。
低体温のその他の原因
低体温の原因としては、その他にも、食事バランス、エアコンによる身体の冷やし過ぎ、冷暖房による身体の温度調節機能の低下、ストレスなどがあげられます。
昔から冷えは健康に良くないと言われ、実際、冷え症の人が肩こりや腰痛に悩まされやすく健康的でない事は、分かりやすい事例と言えるでしょう。
できるだけ筋肉をつけて基礎代謝を上げることは、美容の面からも健康の面からも大事な事だと言えます。
筋力低下が招くそのほかの問題
筋力低下により、肩こり、腰痛、膝痛などになりやすくなります。筋力が弱いと筋肉疲労を起こしやすく少し負荷をかけると筋肉が張ってしまいます。その張り(筋肉緊張)が続くとこりとなり痛みやだるさの原因となります。
スポーツ選手では、関節・腱などに問題が起きた場合、その周囲の筋肉を鍛える事で弱った関節や腱をカバーすることがあります。普通の人の場合もは、そこまで関節や腱を酷使しませんので、関節や腱や骨格を助けられる程度の筋力をつけておきましょう。
特に60歳過ぎたころから筋肉の衰えが著しくなりますが、やせた筋肉は衝撃吸収力の低下を招く事から骨折を起こしやすくなります。また、水分の貯蔵庫の役割も減退する為脱水症を起こしやすくなります。筋力低下による低体温を防ぐために軽い運動・車や電車に頼らず自らの力で動くことを意識しましょう。