肩・膝・腰は、慢性的につらい症状が現れやすい個所です。
いずれも関節およびその周囲の痛みであることから「三大関節痛」とも言われます。
整形外科や鍼灸院を訪れる患者は、腰痛・膝痛・肩こりや肩痛などが主な症状で、その他にも股関節や肘などの関節関係です。
三大関節痛
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・腰痛:ぎっくり腰や心因性・筋肉疲労などで起こる腰の重さ・だるさ・痛み。
・膝痛:中高年に多いのが変形性関節症やリウマチ
・肩こりや肩痛:ストレスや姿勢の問題でなる肩のこりや肩の痛み
●膝関節の解剖図
関節痛の原因
関節が痛くなるのは常に痛い場合より、状況により痛みが出ることの方が多いはず。整形外科医院や治療院にかかる場合に痛みの程度や状況を伝えましょう。
・関節の老化:加齢による老化や関節の酷使などで起こる。変形性関節症や五十肩や野球肘など
・関節の炎症:細菌感染や自己免疫の問題、尿酸値の上昇などで炎症を起こします。
・打撲や捻挫:ぶつける・捻るなど関節に強い力が加わることで損傷します。
・スポーツ障害:激しいスポーツで特定の関節を酷使するために起きます。野球やテニスの肘、サッカーの股関節や足首・膝関節など。
・骨粗鬆症:骨が弱る・もろくなることで関節に障害が生じます。
関節の痛みを分類
・自発痛:関節を動かさなくても痛みを感じます。関節を触ると熱を持っていたり腫れています。水がたまる状態になることも多い。
・圧迫痛:炎症を起こしている関節部分を押すと痛みを感じます。
・寒冷痛:寒く冷えると感じる痛みです。
・運動痛:関節を動かすと感じる痛みです。少し曲げている状態だと痛みが和らぎます。
・荷重痛:関節軟骨のすり減りが原因で、身体の重さが関節にかかると痛みます。
・うっ血や阻血痛:関節周囲の血管が狭くなることで血行不良となり起こる痛み。
・心因痛:関節そのものより精神的なストレスが原因で起きる痛み。
関節の変形
関節の軟骨がすり減り炎症が続くと関節が変形してしまうことがあります。変形した関節はそのままでは治らない上に周囲の筋肉や骨に影響を与えますので早期治療を行ってください。
・指や手・肘・肩の変形:スポーツや仕事で損傷するケースが多い。
・足の指・足・膝・股関節の変形:ハイヒールやバレエ・スポーツなどでの変形が多い。外反母趾なども。
・背骨の変形:椎間板ヘルニアや身体全体に異常が生じます。
ある程度、年を重ねる・プロスポーツ選手で、関節を動かす動きを繰り返しているとどうしても身体にダメージが蓄積されていきます。