近年、サッカー界で体調不良を訴える選手が増えており気になります。
世界で最もお金の動くスポーツとなったサッカーは、その分だけ、競争が激しくなりプレッシャーに押しつぶされやすくなっています。競争が激しいということは、プレーの強度も上がっており、酒・たばこは厳禁で遊び歩いていると契約違反で解雇されることも珍しくありません。
それだけのプレッシャーと心身が酷使されるサッカーでは、選手・審判とも体調不良や心臓発作を訴えるケースが増えています。
澤穂希選手の体調不良(めまい)
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サッカーの女子ワールドカップで優勝・MVP・得点王に輝き、FIFA最優秀選手(バロンドール)に輝いた澤穂希選手。世界一の選手になった直後、疲れがたまったせいか「めまい」を起こしてしばらく休んでいました。
めまいの症状としては、良性発作性頭位めまい症で大事には至らずでしたが、この病気もなぜ起こるかなどはっきりしていない病気です。
最も多い原因は三半規管に接する耳石器からはがれた「浮遊耳石」が三半規管に入り込み起きると言われています。幸い、早期復帰しロンドン五輪でも勇姿を見ることができそうです。
森崎和幸・森崎浩司兄弟の慢性疲労症候群とバーンアウト症候群
サッカーのJリーグで活躍する双子の森崎兄弟も体調不良で悩まされています。
兄の森崎和幸選手は、オーバートレーニング症候群や慢性疲労症候群により、何カ月もの休養を取ることになっています。現在は、復帰して活躍しています。
慢性疲労症候群
慢性疲労症候群(まんせいひろうしょうこうぐん)は、原因不明の強度の疲労が長期間(一般的に6ヶ月以上)に及び継続する病気である。
長期間の疲労感の他に次の症状等を呈することがある。
微熱 ・咽頭痛 ・頸部あるいはリンパ節の腫張・原因不明の筋力低下
羞明 ・思考力の低下・関節障害 ・睡眠障害
弟の森崎浩司選手もオーバートレーニング症候群により、半年強、プレーできずに休んでいた時期がありました。
オーバートレーニング症候群
疲労状態にあるのに、トレーニングを続けた結果あらわれる症状。疲労状態から抜け出ることができない生理的状態。その徴候は、(1)原因不明の記録低下、(2)睡眠障害(不眠症)、(3)食欲不振、(4)異常な発汗や寝汗、(5)集中力の欠如、(6)拒食症(女子)、(7)その他。対策として最も重要なのは休養。
サッカー界の心臓発作の例
2012年、イングランド・プレミアリーグのボルトン所属のMFファブリス・ムアンバ選手、
2011年、日本の松本山雅の松田直樹選手、
2007年8月のスペインリーグ、セビージャ所属のアントニオ・プエルタ選手
2009年8月8日、スペインリーグ、エスパニョール所属のダニエル・ハルケ選手
サッカー選手とうつ病
そのほかにも、ドイツブンデスリーガでは、うつ病の症状を訴える選手や審判が頻発しており、問題となっています。あの世界ナンバーワンGKと呼ばれるイタリアのブッフォン選手もうつ病だったことを告白しています。
悲しいことに、2009年11月には、ドイツ代表GKのエンケがうつ病が原因でか自殺しています。