腰が重い・だるいといった慢性の症状、もし、あなたが腰痛だと感じたら「自然に治る」ことはほとんどありません。
治療・筋力強化・生活習慣の改善などを行うことが大切です。まずは診察や検査を受けることを考えましょう。
肩甲骨のこり:目次
腰痛の診察で伝えること
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腰につらい症状がある場合、整形外科に行き診察を行います。
腰痛の場合、原因が100%分かるとは限りませんので、症状について細かく医師に伝えておきましょう。
・いつごろから症状が起きたか
・起きた原因は考えられるか
・痛む個所や痛み方
・痛み以外の症状があるか
また、腰痛が生じることで生活や仕事に差支えがあるのかどうか。医師に何をしてほしいかを伝えておきましょう。
症状の進行を止めたいのか?原因を知りたいのかで検査や治療方法が変わります。
チェック方法
痛みの起き方で、腰痛の原因や種類を判別することができます。ただし、正確な診断は医師の診察で行ってください。
特に安静にしていても腰が痛く発熱や吐き気などの症状が併せて起きるときは、肝臓・胆嚢など内臓系の病気の可能性があります。血液検査もお願いすること。
1.安静にしていても腰が痛い。
脊椎腫瘍・化膿性脊椎炎
2.安静にすると痛くないが、後ろにそらせると痛い。
脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア(腰椎上部)
3.安静にすると痛くないが、前にかがむと痛い。
腰椎椎間板ヘルニア(腰椎下部)、一般的な腰痛症
上記は、痛みが強い場合で、これ以外にも腰が重だるい・腰が曲がらないなど様々な症状があります。
診察方法
問診や視診・触診・運動機能の診察を行います。筋肉・脊椎・靭帯・神経のどの部分に痛みやだるさ・こりの原因があるかを調べます。手首や首・肩甲骨の筋肉にこりや緊張があって他に影響を与えている場合も。
検査方法
診察で、患者のおおよその事は分かりますが、正確な診察をするためや症状の程度により様々な検査を行い腰痛の原因がどこにあるかを判断して治療に生かします。
エックス線検査
エックス線検査で、骨の異常や湾曲度、骨折の有無、脊椎の状態を調べます。ガンの有無も見ることができます。
大きな骨折は見た目で分かりますが疲労骨折など小さな骨折は検査をしないと分かりません。
CT検査
CTは、エックス線を身体のまわりにらせん状に回して撮影し、身体を断面画像にして検査します。
神経根の圧迫なども確認できますので、椎間板ヘルニアなどの診断ができます。
骨密度を測定する骨量検査もCTで行えます。
MRI検査
磁力線を身体に当てて、検査を行います。椎間板の髄核の水分状態や突出を撮影できます。そのため、MRIは、エックス線では分からない身体の内部状況を確認でき、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の診断などに重宝します。
磁力を利用することから、ペースメーカーを体内に入れている人は利用できません。
血液検査
脊椎炎や脊椎カリエス・骨腫瘍やリウマチなど、画像検査で分からない場合に利用します。
尿検査
尿路結石などが原因で腰痛が起きることがあるため、尿検査を行います。
検査では分からない腰痛
上記、検査方法を見ると、骨・脊椎・神経などについて調べることができることが分かります。
ところが、筋肉や血行不良については、CT検査やMRIではなかなか分かりません。血管が詰まりかけていることは分かっても、筋肉のこりや血行不良までは見えないのです。
そのため、腰痛を訴える人のうち、「20%~25%程度しか原因が分からないこと」を知っておきましょう!
原因不明の時は、骨や脊椎に異常がなくてよかったと安心した上で整体や鍼灸で肩や腰・肩甲骨のこりなどの解消を考えることです。セルフケアでマッサージや円皮鍼を活用する方法も。