マッサージがなぜ効くのか?
実は、なぜマッサージに効果があるのか科学的には、はっきりとわかっていません。
ところが、カナダの研究チームが「ミトコンドリア」が生成されて、回復を促すと公表しました。
20世紀は科学の時代と言われ、生活レベルが向上し宇宙にまで人が行くことができる程、科学技術は進歩しました。
しかし、人体や生物については、まだまだ不明なところばかりです。
鍼灸やマッサージの効果、高血圧や糖尿病・ガンなど生活習慣病のメカニズム、ストレスやうつ・精神的な病・肩こりや腰痛・関節痛、食物の栄養素などは、未知の分野が多いのです。
マッサージ の効果についての研究結果
激しい運動をした直後に筋肉をマッサージすると、細胞レベルでは炎症を起こす物質が減り、痛みが和らぐとともに、細胞内でエネルギー生産などを担う小器官「ミトコンドリア」が生成され、回復を促すとみられることが分かった。
カナダのマクマスター大などの研究チームが実験で解明し、5日までに米医学誌サイエンス・トランスレーショナル・メディシンに発表した。マッサージをめぐっては、疲労の原因となる乳酸が除去されるとの見方がこれまで強かったが、マッサージの前後で筋肉細胞の乳酸量はほとんど変わらなかった。
研究成果は筋肉の張りや痛みをより効果的に治療する技術の開発に役立つと期待される。
時事通信
ミトコンドリア:《ギリシャ語で、糸と粒の意の合成語》すべての真核生物の細胞質中に存在する、糸状または顆粒(かりゅう)状の細胞小器官。内外二重の膜に包まれ、内部にクリスタとよばれるひだ状突起がある。
呼吸およびエネルギー生成の場で、電子伝達系やトリカルボン酸回路などに関与する酵素群をもち、一連の反応によりATP(アデノシン三燐酸(りんさん))の合成を行う。
細胞の核とは別にDNA(デオキシリボ核酸)をもち、独自に分裂によって増殖する。糸粒体。糸状体。コンドリオソーム。
goo辞書
乳酸ではなく、ミトコンドリアが回復を促すとのこと。
マッサージが疲労回復に効果があることは体感として分かりますが、科学的にも解明されていくと嬉しいですね。
マッサージの基本的な効果
マッサージを行う効果は、体に対して外から力を加える事によって静脈内の血液やリンパ液の流れを促進し、疲労の回復を早めるというものです。
身体を押したり撫でたり揉んだりすると気持ちいいですよね。
特に人に背中や肩・腰などを強めに押したり揉んだりしてもらうと少しの痛みと気持ちよさで心地よくなってきます。
科学的な効果はどうあれ、身体が軽くなります。
筋肉を適度に揉みほぐす事によって、過度な緊張を解く効果もあります。
なかなかインナーマッスル(深層筋)には届きにくいのですが、表面の筋肉はかなりほぐすことができます。
トレーニング直後のように筋肉に疲労物質が溜まってたり、緊張が残っている状態の時にマッサージを行えば、疲労回復を早める効果が期待できます。
筋肉の疲労物質
筋肉の疲労物質として従来から言われてきたのが乳酸です。
運動の後に乳酸が溜まったというセリフは、物語や映画などでも使われる位、普通の表現になっています。
ところが、この乳酸悪玉説は、覆されつつあります。
カエルの筋肉、かつ1929年という所が時代を感じます。
カエルの筋肉を使った研究に基づき 1929年に Hill らが提唱して以来]、乳酸は筋肉疲労の原因物質として考えられてきた。
2001年に Nielsen らによって、細胞外に蓄積したカリウムイオン K+ が筋肉疲労の鍵物質であることが報告された。(wiki)
リンパマッサージの効果
リンパマッサージは体内にあるリンパ液の流れを良くするマッサージのことです。
日常的にリンパマッサージをすると老廃物を取り除く効果があると言われています。
さらに継続的に続けることで美容にも健康にも効果があるとのこと。
確かに年老いても元気な方は、体操・マッサージなど自分なりの健康法を取り入れている方がほとんど。
健康維持にマッサージや鍼灸など東洋医学を取り入れましょう。
自分の身体にマッサージするということは、自分の身体を大切にすることにもつながります。
リンパとは
リンパとは、全身を網の目のように張り巡らされている「リンパ管」とその管の中の流れている「リンパ液」のことです。
リンパ液は血液の成分から赤血球を引いたもので、ほとんど血液を変わりません。
血液が心臓から全身を巡って栄養や酸素を運ぶのに対して、リンパは体内で不要になった老廃物や疲労物質を回収して運ぶ役割を果たします。
【リンパの役割】
リンパには、大きく分けて「排泄機能」「免疫機能」の2つの役割があります。
リンパの流れが滞ると、余分な水分や老廃物、毒素が体内に蓄積されて免疫機能や栄養素の取り込みが行われなくなり、むくみやたるみ、体調不良など、様々な障害が現れます。