人間五十年と敦盛で織田信長が舞った戦国時代は、平均寿命も今より短く医療も未発達でした。
ところが、戦国武将の中には、70歳や80歳でも元気に生きる男達がいたのです。
徳川家康や伊達政宗などは食事に気を遣いながら長生きした代表的な武将です。その長寿の秘密をご紹介します。
長寿の武将としては、徳川家康:75歳、天海僧正:108歳、真田信之:93歳、北条早雲:88歳、島津義弘:85歳などが有名です。
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戦国武将の長寿になれる食事の秘訣
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宝島社発行の「武士のメシ」レシピ付きに武士の食事と長寿の秘訣が掲載されています。
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その1:米は玄米を食べる
玄米めしは、炭水化物とビタミンB1を両方取れる食事です。炭水化物を分解しブドウ糖を燃焼することでエネルギーになりますが、ブドウ糖を燃焼させるためにはビタミンB1が必要です。ほかにもビタミンEやミネラルを豊富に含む食品です。
その2:米を一晩水に漬けてから炊く
米を長時間、水に漬けると、中のアミノ酸がギャバに変化する。ギャバはストレスを減らし脳細胞の代謝を促進する。
その3:よく噛んで食べる
固めの食材をよく噛んで食べる(咀嚼)ことで、顎や歯を丈夫にし唾液の分泌を増やします。唾液により胃腸の負担を減らして内蔵を丈夫にし病にならなくします。
その4:体をよく動かしてカロリー消費
戦場での戦いに加えて槍術・弓術・鷹狩りなど運動をすることで筋力維持・カロリー消費の健康的な生活を保ちます。
その5:野菜豊富な汁物を毎日食べる
玄米の他に野菜をたくさん食べることでビタミンやミネラルを豊富に取ることができます。発酵食品の力を健康に利用していました。
その6:鰯や海藻でカルシウムを補給
魚や海藻などの海の幸から動物性蛋白やカルシウムを得ています。魚が牛肉や豚肉より脂肪が少なく日本人の生活に合うことは誰しもご存知のことでしょう。
その7:日本茶を飲む
いまのように清涼飲料はありませんので、飲み物は、お茶や水が中心です。お茶のカテキンに含まれる抗酸化作用で老化を防ぐことができます。
その8:油の摂取がすくない
当時は、油や砂糖を大量に使う食事は少なく、揚げ物や炒め物はほとんどありませんでした。
料理方法は、焼く・煮る・漬けるが中心です。
戦国時代の武将達が、常日頃、意識していたのは、「質素な食事」「運動」「品数を増やす」などです。上杉謙信は、酒が大好きで飲み過ぎが寿命を縮めたと言われていますし、健康に気を遣う武将達が行っていたことは、現代でも健康に良いと言われている食事内容や食事方法そのままです。
医療や基本的な生活面が向上した現代人の方が戦国武将より恵まれていることから、彼ら以上に健康で長生きできるはずです。
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