厚生労働省による新たな健康運動がスマートライフプロジェクト(Smart Life Project)です。
この運動は、2012年からスタートした活動で、国民の生活習慣を改善し、単に平均寿命を伸ばすのではなく、「健康寿命」を伸ばすことを目的にしています。
人は誰で単に長生きしたいのではなく、健康で幸せに生きたいわけですから、それを目指した運動です。
健康寿命
健康寿命は、「日常的に介護を必要とせずに、自立した生活ができる生存期間」のことです。
平均寿命が80歳を超える日本は世界ナンバーワンの長寿大国ですが、同時に高齢化率もナンバーワンです。
少子高齢化がますます進んでいく中で、元気で健康な生活ができる長生きを目指すということがこの運度の目的です。
治療から予防へ
これまで長寿といえば、病気治療や延命が主体でしたが、それでは、長生きはできても元気に自立した人生を送れるとは限りません。
そのために、政策を「予防」の方向へと重点を切り替えるようとしています。
病気になったら治すよりも病気にならないようにした方が良いわけです。
しかも、現在の日本では、生活習慣病とよばれる生活習慣が原因で起こる病気の割合が増えています。
約6割の方が「生活習慣病」が原因で亡くなっています。
3つのアクション
スマートライフプロジェクトでは、「健康寿命をのばしましょう」をスローガンに、3つの具体的なアクションをよびかけています。
1運動:スマートウォークで健康寿命を伸ばしましょう。
毎日10分の運動を
2.食事:スマートイートで健康寿命を伸ばしましょう。
1日にあとプラス100グラムの野菜を食べましょう
3.禁煙:スマートブレスで健康寿命を伸ばしましょう。
煙草を吸うと健康を損なうことに加えて肌の美しさや若々しさにも影響があります。
禁煙もこの3つのアクションに入りましので、愛煙家にとってはつらい運動かもしれませんね。
欧米でも、生活習慣病や肥満は社会問題化しており、脂肪税や砂糖税の導入により、脂肪や砂糖の取り過ぎを抑えて肥満や生活習慣病を予防しようとしています。
厚生労働省では、この運動に企業や団体・会社(メディア・食品・外食・フィットネス・医療)を参加させて商品やサービスをスマートライフの方向に向け、企業や団体の職員・社員の健康への意識向上を進めていく予定です。
健康維持運動の将来
現在、リラクゼーション業界・健康食品業界・ダイエットや運動業界が大きく成長しているように、健康維持については、ますます拡大していくでしょう。
また、健康維持ができなければ増大する医療費と社会保障費を賄うことができなくなります。