脳から脊髄にある中枢神経を通じて、手足に伸びる末梢神経へと指令が伝達されることで体が動かすことができます。
こりや痛みを感じるのは脳
<スポンサーリンク>
肩甲骨のこりや痛みを感じるのも脳です。知覚神経が刺激を受けると中枢神経から脳へと伝えられて、脳が判断。
そのため、刺激を起こしている箇所と別の部分が痛むことを「関連痛」といい、治療や診断にあたって気をつけなければいけません。
関連痛みが起きる原因は、神経が複雑に体の隅々に張り巡らされており、複数の部位に同じ神経が乗り入れていること。特に脊髄の通る脊柱まわりは関連痛が起きやすい。腰痛や肩甲骨のこりが起きている原因は首や肩の筋肉や骨の異常であるケースなども。
元々、人間の筋肉や骨は相互につながっており、一箇所でも動きに支障をきたすと全身に影響します。左足を痛めてかばっていると右足も痛めることは多いでしょう。背中の筋肉も同じですが、両手両足に比べてお互いの補完機能が高く、気づくのが遅れてこりや痛みがひどくなる症例は多い。
神経の分類
- 中枢神経:脳および背骨の脊髄に存在し情報処理や指令を出す。
- 末梢神経:体の知覚・運動を制御する体性神経系と内臓・血管などの自動的制御に関わる自律神経系に分けられる。さらに自律神経には交感神経と副交感神経がある。
東京都医学研・脳神経病理データベースに詳しく神経の説明と画像があります。神経のつながり具合や頸肩腕症候群などが起きる具体的な場所。脳と脊髄の画像などを見たい・知りたい方は下記の出典リンクからご覧下さい。
中枢神経系は大脳、脳幹、小脳、脊髄で構成され、そのうち大脳、脳幹、小脳をひとまとめに脳と言います。従って、中枢神経系は脳脊髄とも言い換えることができます。また、脳脊髄から出る枝ともいえる線維を末梢神経と総称します。大脳、脳幹から左右12対の脳神経が出て、脊髄からは左右31対の脊髄神経が出ています。東京都医学研:中枢神経と末梢神経
手足のしびれは、末梢神経への刺激で起こる。また、人間が都会生活を送り自然とのふれあいが減ったことやストレス増加などによってか自律神経が乱れて、自律神経失調症に悩むことも増えている。
肩甲骨のこりは、筋肉が疲労し固くなることで血流悪化・末梢神経を圧迫することが大きな原因です。