とてもつらい肩甲骨のこりや腰痛を経験したから分かるほぐす方法や健康情報

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鍼灸治療を拡大するために手広くアンケートを取った調査データ(2007年医道の日本)

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リラクゼーション業界が成功しているのを見ると分かるように、慢性的な肩こりや腰痛に苦しむ人の数は非常に多く、成人の7割から8割は肩こりになったことがあるとの話もあります。

デスクワークが増えたことで、筋肉の血行不良やパソコンの使い過ぎによるパソコン病などになりマッサージや整形外科に通う人が年々増えてきている印象を受けます。 また、慢性的な筋肉のこりや症状には鍼灸が効くことを知った人が通う例も増えていますが、まだまだ一般的に浸透してきたとはいえません。

鍼灸治療についてのデータについて

データの出典:医道の日本(平成19年(2007年)9月号)

●治療者の専門性が分かった場合に鍼灸を受けるか:

人数
専門性が分かれば受けたい 606 46.4
専門性が分かっても受けない 494 37.9
専門性が分からなくても受けたい 18 1.4
他に優先したい条件がある 37 2.8
分からない 150 11.5
合計 1,305 100

約半数の方専門性(何に効果があるのか)が分かれば受けたいとのこと。
逆に4割弱の方が、専門性が分かっても受けない=なぜ受けないのか?の疑問を解き明かすことが必要です。

●ストレス解消・リラックスに効果があるとした場合

人数
ストレス解消・リラックス効果があれば受けたい 480 36.8
ストレス解消・リラックス効果があっても受けない 622 47.4
ストレス解消・リラックス効果がなくても受けたい 13 1.0
分からない 190 14.6
合計 1305 100

ストレス・リラックス効果を求める方も36.8%と多いのが特徴ですが、半数の人はストレス・リラックス効果があっても受けないとの結果

●公的保険が適用されるとした場合

人数
公的保険が適用されれば受けたい 624 47.8
公的保険が適用されても受けない 483 37.0
公的保険が適用されなくても受けたい 26 2.0
公的保険の適用より優先したい条件がある 27 2.1
分からない 145 11.1
合計 1305 100

公的保険が適用されると受けたい人が増えます。
治療にかかるコストについては患者の関心が高いことが分かります。

医療費の自己負担割合は、通常2割~3割の負担額となりますので、それに比べて鍼灸治療は高いとのイメージを持っている方が多そうです。

●医療機関で鍼灸治療が受けられるとした場合

人数
医療機関であれば受けたい 573 43.9
医療機関でも受けない 463 35.5
医療機関でなくても受けたい 65 5.0
医療機関外なら受けたい 5 0.4
施設の情報より優先する条件がある 46 3.5
分からない 153 11.7
合計 1305 100

他のデータに比べると医療機関であれば受けたい率が高めです。 医師に対しての信頼感と病院で受ける=保険診療の範囲になるのではという二つの要因がありそうです。

●治療者の学術レベルが保証されている場合

人数
認定された治療者であれば受けたい 585 44.8
認定された治療者でも受けない 465 35.6
認定されていなくても受けたい 26 2.0
治療者の学術レベルより優先したい条件がある 27 2.1
分からない 145 11.1
合計 1305 100

この調査を見ると学術レベル=権威や信頼感といった要素の大きさが分かります。
前項の病院で受けたいとの考えと似た回答内容です。

●鍼灸治療を受けたいと思った時(複数回答可 有効回答者数1305人)

人数
急性疾患 183 13.6
慢性疾患 445 33.1
現代医学の治療が限界の時 371 27.6
病院に行くまでもない症状 158 11.7
リラックスしたいときに 191 14.2
疾病予防に 77 5.7
健康維持・増進 202 15
いかなる場合も受けない 354 26.3
分からない 149 11.1
合計

ここは、複数回答のせいか回答が分かれています。

鍼灸は慢性疾患が得意であることもそれなりには知られているといえるでしょう。 また、リラックスや健康維持もそれなりに回答が入っています。

現代医学の治療が限界・病院に行くまでもない症状=正反対の回答ですが意味するところは良く分かります。

●鍼灸治療を受ける場合に重視する条件(3つまでの複数回答)

人数
治療者の人柄 254 18.9
治療者の診療レベル 575 42.7
治療室の設備 299 22.2
治療および設備の清潔さ 258 19.2
治療費の設定がいろいろある 84 6.2
公的保険が適用できる 536 39.8
知名度の高さ 78 5.8
ホームページで紹介している 8 0.6
患者の評判が良い 313 23.3
その他 28 2.1
受けたいと思わない 361 26.8
分からない 62 4.61
合計

治療者の腕が一番ながら、その他の要素も大きいですね。
治療院の開業には、腕に加えて人間性や経営要素も必要ということです。

●過去1年間における鍼灸治療の利用状況

実施月 2003年3月 2004年3月 2005年3月 2006年3月
調査対象人数 2,000 2,000 2,000 2,000
有効回答人数 1,420 1,338 1,337 1,346
受療者人数 92 63 85 89
受療率(%) 6.4 4.7 6.4 6.7

過去1年間の鍼灸治療利用率は、大変、低い数字です。
これだけ、皆が肩こりや腰痛といった不定愁訴に困っていながら、この利用率の低さは驚きです。

鍼灸治療を伸ばすために

データ出典:医道の日本誌第767号」(平成19年8月号)2007年169頁より転載

●鍼灸治療経験別年齢分布

年齢 回答者の割合(%) 1年以内治療経験(%) 1年以上前に治療経験(%)
20-29 2.4 2.2 4.2
30-39 10.1 2.2 4.8
40-49 17.6 13.5 13.7
50-59 17.8 19.1 14.3
60-69 20.7 20.2 22
70-79 20.7 25.8 31
80以上 10.8 16.8 10.1
合計 100 100 100
年齢層が上がるにつれて鍼灸の利用率が上がっていることが分かります。

●安全・清潔の周知と治療

意向 人数
清潔・安全であれば受けたい 380 29.1
清潔・安全でも受けない 643 49.3
清潔・安全とか分からなくても受けたい 29 2.2
他に優先したい条件がある 75 5.7
分からない 178 13.6
合計 1305 100
鍼灸治療を受けない人にとっては、清潔・安全度は大きな要素ではなく、それ以外に要因がありそうです。
ただし、治療院同士の競争では清潔・安全度は大きな要素になることが考えられます。

●鍼灸治療に苦痛がないと分かった場合

意向 人数
痛みや熱さがなければ受けたい 374 28.7
痛みや熱さがなくても受けない 641 49.1
痛みや熱さがないと分からなくても受けたい 54 4.1
他に優先したい条件がある 73 5.6
分からない 163 12.5
合計 1305 100

こちらも半数の人にとっては、痛み以上に重要な要素があります。

●鍼灸治療の適応性が分かった場合

意向 人数
適応症が分かれば受けたい 517 39.6
適応症が分かっても受けない 542 41.5
適応症が分からなくても受けたい 23 1.8
他に優先したい条件がある 63 4.8
分からない 160 12.3
合計 1305 100
症状に対しての適応性が分かっていても受けない方は、結構います。
つまり、選択肢に一切、入っていない感じですね。

●苦痛な症状に鍼灸治療が他より効果的と仮定した場合

意向 人数
他より効果があれば受けたい 636 48.7
他より効果があっても受けない 489 37.5
他より効果がなくても受けたい 25 1.9
分からない 155 11.9
合計 1305 100
さすがに、他より効果的であれば受ける人は増えます。
しかし、他より効果があっても受けない方も37.5%もいます。

鍼灸データのまとめ

全体的には、約半数~1/3の人は、鍼灸に対して拒否反応を示している状態です。これを改善するためには、東洋医学に携わる方が総力を挙げて取り組むことが必要です。

しかし、鍼灸治療の効果も、古来より証明されており、近年のリラクゼーション業界のブームを見てもニーズがあることは間違いありません。

などからも東洋医学の活用により、患者の治療や健康維持が求められている時代です。

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