なぜ、巨人の沢村投手が鍼治療で神経麻痺の根本原因は?

野球と鍼治療

巨人の沢村拓一投手の不調が鍼治療によって神経麻痺を生じたということで、球団及びトレーナーが沢村投手に謝罪するという事件が起きました。

これにより、鍼灸治療は怖いという方も出てくると思います。でも、これって本当に鍼治療で起きたのかどうか疑問の声が多々上がっていることをご存知でしょうか。

結局、原因不明な肩の故障及び長胸神経のマヒが起こり、原因を探す中で、鍼治療のせいにされたのではという印象をぬぐえません。

沢村投手の神経麻痺の報道を見ても、複数の医師から、長胸神経麻痺と診断された。ここまでは確実。ところが、その原因については、鍼治療で長胸神経麻痺となった可能性が考えられるというレベル。確実ではありません。ところが、球団及びトレーナーが謝罪していることから、鍼治療が悪いと悪者扱い。

関係者によると、沢村は2月の沖縄キャンプ中に右肩に異変を感じ、同27日に球団トレーナーのはり治療を受けた。長期間症状が改善しないため球団が調査した結果、この日までに複数の医師から「長胸(ちょうきょう)神経麻痺(まひ)」と診断され、「外的要因によるもので、はり治療によって長胸神経麻痺となり、前鋸(ぜんきょ)筋機能障害を引き起こした可能性が考えられる」との所見を得たという。ヤフーニュース

細かい点は、公開されていませんから、鍼灸の業界団体は、球団(読売巨人)に対して公開質問状を送付したそうです。

鍼治療で神経マヒや副作用が起きるか?

鍼治療での大きな事故といえば、肺に小さな穴を開ける気胸。これは、稀に起こります。古東整形外科内科の調査結果では、2147名の鍼治療の結果として気胸が起こった確率は0.19%。その中で、頸・肩・胸と気胸の起きやすい部位に限定すると0.53%。

これを高いととらえるか低いと捉えるか。判断は分かれると思います。

とはいえ、そもそも手術・薬にも副作用は付き物。鎮痛剤として有名なロキソニンの副作用が生じる確率は2.25%(ミナカラ)。

沢村投手の神経麻痺の原因が、鍼治療であった可能性はゼロではありません。

鍼と神経

巨人は、鍼治療に関して前科あり

その中で、巨人は、鍼治療に関してトラブルが多いという前科があります。

  • 江川卓投手は1987年の引退会見で、野球生命を絶たれる覚悟で、右肩のツボに鍼を打ち続けたと発言し、鍼灸団体から抗議を受けました。
  • 1996年には、槙原寛己投手が、鍼灸による肺気胸で入院。

スポーツ選手が怪我で手術を受けた後、上手く回復せずに、引退や能力減衰というケースはざらにあります。その中で、巨人に鍼治療のトラブルが頻発する原因は、鍼治療に対する認識不足と低評価があるのではないでしょうか。

医師の中でも、鍼治療を積極的に取り入れている方もいれば、非科学的だと拒否する人まで様々。

巨人という球団もしくはチームドクターが、鍼治療に否定的な場合、少しのトラブルに対しても目くじらを立てることになりがち。

沢村投手の鍼による神経麻痺の根本原因

現役の鍼灸師である杏総合治療所さんの意見はなかなかうなずけるものでした。

上記の事から、私の推測は、
①もともと鍼治療以前にクロスプレー、デッドボール、バットスイング(おそらくピッチングも)など「外的要因」で長胸神経麻痺を起していた。
②そのため、肩甲骨運動が異常になり、投球動作で肩の異和感を訴えた。
③球団トレーナーが鍼治療をした
④長期間治らない(もともと長期かかる疾患の為)
⑤病院で複数の医師が「長胸神経麻痺」の診断
⑥原因について、「外的要因」と聞いて、誰か(沢村本人か球団関係者)が「鍼で起こるか」と聞いた。
⑦医師は「可能性はある」と答える(無いとは言えない)。
⑧鍼が原因で長胸神経麻痺や!(球団関係者?)

沢村投手の肩に対する鍼灸師の違和感

鍼は、注射針よりもはるかに細く、特に日本の鍼は細い。そのため、神経を傷つけるような鍼治療は、なかなか生じません。

そんなにしょっちゅう、鍼治療での神経麻痺が起きていれば、医療としての鍼は、とっくに廃れてしまうでしょう。

日本整形外科学会のウェブでは、翼状肩甲骨のページで、前鋸筋の単独麻痺の原因と病態を紹介しています。

前鋸筋の単独麻痺はこの筋を支配する長胸神経が、テニスのサーブやゴルフのクラブスイングのようなスポーツや、産褥期の腕を挙上した側臥位での新生児との添い寝などによって伸張されて麻痺するのが主な原因です。一方、腕を下方に牽引して肩甲骨を胸郭に押し付けるようにすると、第2肋骨の外側縁で長胸神経が圧迫されることも証明されています。重いリュックを背負った後に生じるのは、これが原因の可能性があります。日本整形外科学会

鍼治療と投球

そもそも、沢村投手は、2月のキャンプ中に、右肩の違和感を感じています。その違和感を解消するために、2月27日に球団トレーナーの鍼治療を受けています。その後、長期間、症状が改善しないことから、調査が始まりました。その結果、9月9日に球団が沢村投手に謝罪。

えっと、鍼治療を受けてから数か月経過してからの調査&診断。これって、右肩の違和感を感じた時から、神経麻痺していたのではないでしょうか。上記、整形外科学会でも、前鋸筋の麻痺は平均9か月かかるとのこと。

そもそも、沢村投手とトレーナーとの信頼関係が弱かった、もしくは、沢村投手が鍼治療に対する信頼を持たないまま、治療したなどがこの問題の根本原因のような気がいたします。

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